” そうだったのか。 へぇ、と軽く驚く俺たち。 “

” そうだったのか。

へぇ、と軽く驚く俺たち。

「……って、俺とエートはともかく、お前は知らなくていいのか。ハル」

思わずツッコミ。
貴族の社交情報なんて、皇族的には初歩の初歩じ Five senses playgroup ん。

ハルは「うっ」と唸った。
ハルに100のダメージ。

「カレナ……ハルを苛めて楽しいですか?」
「うん割と」
「……そうですか」

エートは援護を諦めた。
ハル更に50のダメージ。

しかし此処でシロの「話題転換」発動。
すかさずハルはそれに乗った。

「まあそれは置いておいて。債券投資香港
聞くところに寄ると、お互い上級魔法だったんだよね?1年なのに」
「そうなんです。で、そのカレナが実技試験が心配だ、なんて言うから」
「……嫌味か?」

ハルの反撃に、俺50のダメージ……ダメだ飽きてきた。止めようこのカウント。

結局戻ってきた矛先に、苦笑する。
ちょっと拗ねたような声で、言ってやった。

「お前らが皆「デキる」から、俺は大したことないと思ってたんだよ」

まったく、「平均以上」しか周囲にいないのも問題だ。

こいつらを基準に「普通」を装うと、どうしても「優秀」になってしまう。
それでも俺なりに低くしてはいるんだが。

「しかし……と言うことは、「闇属性」か」

このジャンの呟きに、表情を強ばらせたのはシロ。

エートとハルは、この反応に首を傾げた。
勿論俺もそれに倣う。
だがまあ、この反応の理由はわかっていた。

「どうかしました?」

代表して聞いたのはエートだ。
闇属性は珍しいからこういう反応も不思議ではないが、この2人に限ってはとても不思議だ。
俺たちは3人とも、この2人が「闇属性」程度ではびくともしないことを知っている。

「いや……ちょっとねー」
「……気にするな」

どうやら俺の見せた「イイモノ」は大分脳裏に残っているらしい。
口を濁した2人は、揃って小さく息を吐いた。

顔を見合わせる俺たち。

しかし分かる訳もなく、あまりにも「イロイロ」籠もったため息だったため、アイコンタクトで追及は止めておいた。
うん、ヤサシイな、俺。

気を取り直したように、シロが聞く。

「カレナが使ったのって、どんな上級魔法だったの?」
「魔法名は、確か「ヴォー・ヴァルテ(大食らい)」だったと思います」

この世界の魔法には、ヴェール・トスとコール・トスに分かれる「呪文」とはまた別に、一つ一つ「魔法名」……つまり、名前がある。
そしてこの「名前」は大抵が古語だ。”

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